AdSenseで広告配信が一時的に制限された体験談

制限を受けた際の体験談紹介ページアイキャッチ

このページにはプロモーションが含まれています

2021年の11 月に「お客様の AdSense アカウントでの広告配信を一時的に制限しました」という題名のメールが Google から届き、広告配信が一時的に制限されました。

2ヶ月ほど前の話ではあるのですが、せっかくいい経験をしましたし、何より他の方の同様の体験談を読んで私も安心することができましたので、今後同じことで悩まれる方に向けて私が体験したことを記事に残しておきたいと思います。

最初に、おそらく皆さんが気になるであろう重要な点をまとめておきます。

  • 問題は「評価中のアカウント」
  • 原因(推測)は「検索エンジン広告を使って自分で検索してしまったこと」
  • 制限期間中も「収益はそんなに減らなかった」
  • 制限の解除はちょうどメールが来てから「3週間後」

配信制限の通知

前述の通り、私が配信制限されたことを知ったのは Google Adsense からのメールです。

朝起きたら「お客様の AdSense アカウントでの広告配信を一時的に制限しました」というメールが届いていました。

メールの文面の引用は下記の通りです(重要なところに色つけてます)。

Google は広告エコシステムの健全性を保ち、広告主、サイト運営者、ユーザーの皆様を不正行為や利便性の低い広告から守れるように懸命に努めております。こうした取り組みの一環として、一部の AdSense アカウントにつきましては、そのサイト運営者様について調査しサイトのトラフィックの品質評価を行うために、表示できる広告数を一時的に制限させていただく場合がございます。つきましては、お客様のアカウントでの広告配信を一時的に制限いたしました。

対処法

AdSense プログラム ポリシーを確実に遵守していただきますようお願い申し上げます。お客様のサイトのトラフィックは今後も継続的にモニタリングされ、自動的に配信制限の見直しと更新が行われます。通常、この広告配信の制限がお客様に影響を与える期間は 30 日未満ですが、それ以上となる場合もあります。正確な期間についてはお伝えいたしかねますので、何卒ご了承ください。
なお、今後このアカウントで無効な操作やその他の問題が確認された場合、さらなる強制措置が取られるか、アカウントが永久的に無効となることがあります。
現在のところ、お客様のアカウントは引き続き制限なくアクセス可能な状態ですので、アカウント単位のこの問題についてはポリシー センターで詳細をご確認いただけます。お客様のアカウントが AdSense プログラム ポリシーに準拠するよう、積極的にご対応いただくことをおすすめいたします。何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

引用元:Google Adsense からのメール

寝ぼけながらメールを読んでいたので最初の方の文章が頭に入ってきませんでしたが、”つきましては” のあたりで事の重大さにやっと気づきました…。

早速 AdSense のホームのページを覗いてみると、確かに下の図のような赤い背景に「表示できる広告の数が制限されています」というメッセージが表示されており、

配信制限時に表示されるメッセージ1

転載元:Adsense のホーム

さらにポリシーセンターをクリックすると下の図のようなメッセージが表示されました。

配信制限時に表示されるメッセージ2

転載元:Adsense プライバシーポリシーページ

ちなみに12月(2021年)の初めくらいに AdSense のプライバシポリシーのページを見たらメッセージが下の図のように変わっていました。

配信制限時に表示されるメッセージ3

転載元:Adsense プライバシーポリシーページ

もしかしたら、今後配信の制限を受けた方は上の画像のようなメッセージが表示されるかもしれないです。ちなみに対応策に AdMob について書かれていますが、私は AdMob は使っていないです。

メールの文面からは、トラフィックに怪しい点があってモニタリング対象とされ、モニタリングで問題ないと判断された際に自動的に配信制限が解除される感じなんだろうなぁ、ということしか読み取れませんでした。

期間も30日未満、もしくはそれ以上と記載されているので、いつまでこの状態が続くのかが不安でした…。

問題は「評価中のアカウント」

また、先ほど示した2枚目の画像にも記載されている通り、私のサイトでの問題は「評価中のアカウント」として分類されていたようです。

広告配信制限の通知を受けてかなり焦ったので、同じ体験された方がいないかどうかをググって調べてみたところ、多くの人が広告配信制限の体験談のページを公開されていましたね。同じ体験をされている方が多くて安心しました…。

で、いろんな方のページを読ませていただいたのですが、どうも広告配信制限時の問題の分類としては下記の2つが存在するようです。

  • 無効なトラフィックの検出
  • 評価中のアカウント

私の場合は後者の方ですね。その一方で、体験談のページとしては前者の「無効なトラフィックの検出」の方が多かったです。

で、通知として送られてくるメールの題名も異なるようで、前者の場合は「お客様の AdSense アカウントでの広告配信を制限しました」という題名のようです。

後者の場合は「お客様の AdSense アカウントでの広告配信を一時的に制限しました」という題名だと思います。”一時的に” があるかどうかの違いですね…。

ですので、同じ経験をされた方の体験談を読みたい場合、もし届いたメールの題名に “一時的に” と書かれているのであれば、ググるときの検索キーワードにも “一時的に” というワードを入れた方が良いと思います。

スポンサーリンク

広告の配信制限の度合い

また、広告の配信制限が行われると通知が来てからも、実は私のサイトでは基本的には広告は表示されていたと思います。ただ、若干インプレッション数が減っていた気もするので、見られるタイミングによって or 広告の種類によっては制限がかけられていたのかも知れないです。

もともと時期によってもインプレッション数等は変動しますので、どこまで配信制限が行われていたのかは正直ハッキリとは分かりません。ただ、そこまで気にならない程度の配信制限だった事は明言できます。広告収入もちょっと減ったくらいですかね。

私がググって調べた感じだと、問題が「評価中のアカウント」の方の体験談では同様の感想を抱かれている方が多かったです。

その一方で「無効なトラフィックの検出」の場合は「ほぼ広告が表示されない」と書かれている方が多かったですね。

配信制限の原因の推測

では、私の配信制限の原因が何だったかというと、これは正直言うと明確には分かっていません。答え教えてもらえませんので…。

ただ私の場合は運よく(?)、思い当たる原因がありました。

というのも、配信制限のメールが届いた日に色々広告の設定を変更してたんですよね。具体的には下記の3つを行なっていました。

  • 検索エンジン広告の設置
  • 自動広告の設定変更(ページ内自動広告を ON に設定)
  • 設定変更の効果を自身で何度も確認

おそらく私の配信制限の原因は1つ目の「検索エンジン広告の設置」に関連していると思います。

検索エンジン広告の説明図

転載元:AdSense 広告ページ

もちろん設置自体は問題ないです。ですが、私の場合、ちゃんと検索されるのかどうかが気になって、自分で検索を試してみてしまったんですよね…。

で、これは明確に AdSense のポリシーに反する行為になります。

検索向け AdSense (AFS) のポリシー に下記のように検索しないでくださいと明記されてますからね…。

お客様のサイトの検索エンジンを使用してご自身で検索を行わないようにしてください。検索向け AdSense をご自身で利用すると、ご自身のサイトに表示された広告を誤ってクリックする危険性が増えるうえ、ページへのトラフィックがレポートに適切に反映されなくなります。

引用元:検索向け AdSense (AFS) のポリシー

なので、もちろん推測ではありますが、私の配信制限の原因は検索エンジン広告を使って自分で検索してしまったことであると考えています。

ちなみに他のページの方でも、この原因で配信制限を受けたと推測されていた方がおられました。

また、広告の設定を変更した直後に配信制限を受けたことから、少なくとも上記の3つのいずれかが、もしくは複数が原因だったと思います(広告を表示しながら何度もページを確認していたのも正直怪しい…)。

ただ、いろんなサイトの記事を読ませていただいた感じだと、特に問題が「評価中のアカウント」の場合、結局「思い当たる事はない」と結論付けている方も多かったです。

実施した対策

私の場合は思い当たる原因があったので、その原因を解決するよう対策を行いました。

まず下記に関しては、自動広告の設定を元に戻して対応しました。

  • 自動広告の設定変更(ページ内自動広告を ON に設定)

正直いうと、これはおそらく関係なかったと思うんですよね…。だって Google が自動で広告を配置するわけですから、それによって Google から制限を受ける事は無さそうな気がします。

ただ、ページ内自動広告を ON にすることで配置して欲しくない位置に広告が配置されることもあったので、広告配信制限を受けていなくても結局は OFF にしていたと思います。

また、下記の2つに関しては、自身のサイト閲覧時に極力広告が表示されないように対応しました。

  • 検索エンジン広告の設置
  • 設定変更の効果を自身で何度も確認

具体的には、WordPress の PHP ファイルを変更し、管理者権限を持つユーザーがページを表示した際には「広告が非表示」になるように対応しました。

WordPress の場合、current_user_can( 'manage_options' ) によってページ閲覧者が管理者権限を持っているかどうかを調べることができます。返却値が true の場合は「管理者権限ありのユーザー」、false の場合は「管理者権限なしのユーザー」と判断できます。

なので、下記のように current_user_can の返却値に応じて広告のコードを出力するか否かを切り替えるようにすれば、管理者権限を持つユーザーでログインしておけば広告が表示されなくなります。

管理者権限の有無による処理の切り替え
if ( current_user_can( 'manage_options' ) ) {
	// スポンサーリンクという文字列のみ出力
} else {
	// 広告のコードも含めて出力
}

さらに、自身のサイトは必ず管理者権限を持つユーザーでログインしてから閲覧するようにすれば、自己クリックおよび自己インプレッションを防ぐことができます。もちろん自身で検索エンジン広告を使って検索することも防げます(表示されないですから)。

ただ、私の配信制限の原因(推測)は検索エンジン広告を使って自分で検索してしまったことなので、上記の対応は原因に対する直接的な対応ではないです。もう発生してしまったことなので、その事実を消すような対応は不可能です。

なので上記の対応は、今後を見据え、同じミスを繰り返さないための対応となります。

こんな感じで、広告制限を受けた原因として思いつくことがあるのであれば、その原因を解決できるようしっかり対応しておいた方が良いと思います。

モニタリングされている最中に同じミスをした場合、もっと強い措置を取られる可能性もあります。

後は、やっぱり AdSense プログラムポリシー を再度確認し、しっかり内容を理解しておくくらいしか対応できる事はないかなぁと思います。

結構読んでみると気づきも得られると思います。ちなみに私は下記を読んで、リンクや動画の再生ボタンと広告との位置関係にも気をつけるようになりました。

誤クリックの誘導

Google 広告をクリックするようユーザーに促す行為は、どのような方法であっても認められません。メニュー、ナビゲーション、ダウンロード用リンクといった他のサイト コンテンツと誤認させるような形で広告を配置することもこれに該当します。

広告の近くにリンク、再生ボタン、ダウンロード ボタン、操作ボタン([戻る] や [次へ] など)、ゲーム ウィンドウ、動画プレーヤー、プルダウン メニュー、アプリケーションを配置することは、広告の誤クリックの原因となるため注意が必要です。たとえ意図していなくてもレイアウトが原因で偶発的なクリックが発生してしまったサイト運営者様には、違反通知が送信される場合があります。

引用元:広告のプレースメントに関するポリシー

おそらくこのページを読んでくださっている方の大半は、実際に広告配信制限を受けている方だと思います。是非この機会に AdSense プログラムポリシーをしっかり読み、違反していないかどうかについて考えてみると良いと思います。

スポンサーリンク

配信制限解除までの期間

私の配信制限は丁度3週間で解除されました。解除されたメールは来なかったのですが、アドセンスのホームのページから下の画像のメッセージが消えていました!

配信制限時に表示されるメッセージ1

転載元:Adsense のホーム

他のサイトを参考にすると、問題が「評価中のアカウント」である場合は1週間・10日・2週間程度で解除された方が多かったので、正直2週間過ぎても解除されなかった際には焦りました…。メールに記載の通り30日、もしくはそれよりも長く制限される可能性を考えて落ち込んでいましたが、私の場合は3週間で解除でした。

こんな感じで、人によって(違反内容によって?)ばらつきが出る可能性もありますので、焦らず気長に待つのが良いと思います。

まとめ

このページでは「AdSenseで広告配信が一時的に制限された体験談」について紹介をしました。

要点だけ再掲すると下記のようになります。

  • 問題は「評価中のアカウント」
  • 原因(推測)は「検索エンジン広告を使って自分で検索してしまったこと」
  • 制限期間中も「収益はそんなに減らなかった」
  • 制限の解除はちょうどメールが来てから「3週間後」

同様に広告制限を受けた場合は、まず原因に心当たりがないかどうかを考えてみましょう。もし心当たりがあるのであれば、同様のミスを繰り返さないように対応を入れることをオススメします。

もし心当たりがない場合でも、AdSense プログラムポリシー を再度確認し、自身のサイトに問題がないかどうかを確認すると良いと思います。

結局アドセンスを利用する際に重要なのは、下記の2つを意識してサイトを運営することかなぁと思います。

  • AdSense の収益モデルが成立している理由を理解して運営する
  • ユーザー第一に考えてページを作成する

みんなが自己クリックしてたら AdSense の収益モデルが崩れてしまいますよね…。そんなことにならないように自己クリック等が起こらないように運営者は努力する必要があると思いますし、ページ訪問者のことを第一に考えていたら、誤クリック等が起こらないよう、広告の配置位置にも気を配るようになると思います!

また、この辺りのアドセンスを利用する際に意識すべきことは、下記の「本当に稼げるGoogle AdSense」が参考になると思います。元 Google AdSense 担当の方が執筆されている書籍です。

稼ぐためのノウハウも載っていて参考になりますが、特にこのページを訪問していただいた方であれば、Chapter 1 の「Google の基本的な考え方」が参考になると思います。「Google が AdSense を運営する上で大事にしていること」が分かりますので、これを理解しておくことでポリシー違反なども自然と防ぐことができるようになると思います。AdSense を利用されている方であれば、一度読んでおくことをオススメします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です